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 BSフジ 北限に生きる 〜ニホンザル・24年目の絆〜

 24年前に生まれた2匹のサルを追い続けた長期の記録映像

 海と山に囲まれた青森県の下北半島にある美しい森が舞台。サルの仲間で最も北に分布するため「北限のサル」と呼ばれるニホンザルが生息している。世界的にも貴重な野生のサルで、国の天然記念物にも指定されている。「北限のサル」は、雪に閉ざされる長く厳しい冬を植物の芽や皮など、わずかな食べ物を糧に生き抜く。ニホンザルは血縁関係を軸とした母系社会を作る。メスは一生群れに残り、オスは大人になる前に群れから離れ、外の世界で生きる。群れのサルには優劣があり、食べ物などをめぐり、優位のサルほど優先される。

 対照的な運命を歩む2匹のメス

 取材が始まった24年前に誕生した2匹のメス「スズラン」と「カキラン」は、同じ年に、同じ群れで生まれながら、母親の順位に格差があったため、対照的な生涯を送る。2匹の成長や恋、群れの仲間との関係などを紹介。また、群れを率いるナンバー1のメスガシラや、ナンバー1のボス、長老のお婆さんなど、個性豊かなサルたちが引き起こす様々なドラマを紹介。かわいらしい赤ん坊、愉快な子ザルの遊び、恋の駆け引き、ケンカなど、情感たっぷりの映像も満載。

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左 スズラン6才と右 カキラン6才 (撮影:磯山隆幸)

 かつて、狩猟の影響で絶滅が心配されていた北限のサルだが、保護が進み、数が殖えると、人間社会との関係が悪化する。近年では、様々な環境変化などの影響でサルの数が急激に殖え、人里の農作物を荒らすなど社会問題にもなってきた。24年に渡る膨大な映像記録を元に描く、本格自然ドキュメンタリーの集大成。

2016年1月2日土曜よる7時〜 BSフジにて放送

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撮影風景 (撮影:磯山隆幸)

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