製作・著作 (株)ドキュメンタリーチャンネル
製作 2017年
中学、高校、大学の生物学で登場するウニの受精・発生を、超高精細カメラと微分干渉・蛍光顕微鏡を駆使し、長時間かけて撮影した珠玉の記録映像。
DVDビデオ・予告動画は、こちらから
泳ぎ回る精子、放出される卵、受精の瞬間、卵割の様子、核や染色体の動き、原腸が陥入する様子、骨片形成、さらには変態して稚ウニになるまでの様子を、最先端のライブイメージング技術でとらえた数々の決定的なシーンを収録。 「生命とは何か?」と私たちに問いかけるような不思議に満ちあふれた世界です。 専門的な生物学の知識がなくても十分に楽しめる美しい映像作品です。
房総半島より南の浅い海に生息しています。大きさ3〜4センチほど。
コシダカウニは夏に繁殖期を迎えます。
べん毛の長さは、およそ0.05ミリメートル(50μm)。
精子が卵の中に入ると、卵の表面を覆う卵膜が広がり始めます。これを受精膜と言います。
細胞を生かしたままDNAを染色できる蛍光色素、ヘキスト(Hoechst)で染色した受精卵の卵割が進む様子。青く光っているのは染色体。
胚の外側を覆う細胞には、繊毛が生えています。胚は繊毛を動かして海を漂います。
胚の内部には、小割球由来の細胞、一次間充織細胞が局在しています。
受精からおよそ10時間後。胚の一部が内側にへこみ始めます。原腸陥入とも呼ばれます。このくぼみを原口、その先に伸びた管を原腸と言います。
原腸は二カ所でくびれ、食道、胃、腸に分化します。
ウニの幼生は、ケイ藻などの植物プランクトンを食べます。腕を縁取る繊毛帯にある繊毛を動かすことで、水流を作り出し、口の中へプランクトンを導きます。
体内では、将来のウニの体の基になる部分が発達を始めています。
ウニ原基の中に、外側に向かって発達する「管(くだ)」が見られるようになります。対照的に、消化管は萎縮しています。
輪のように見えるのは、管足の先端にある骨片。
幼生は、8本の腕を発達させ、海中を漂うように泳ぎながら生活してきました。その浮遊生活をやめ、海の底に降りるときがやってきました。
受精からおよそ一ヶ月半。稚ウニになりました。大きさは、わずか0.5ミリメートルほど。
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