製作・著作 (株)ドキュメンタリーチャンネル
製作 2010年
多くの人が一度は見てみたいと憧れるモアイ像で有名なイースター島。 南太平洋に浮かぶ小さな孤島で、2010年7月11日(現地時刻)、日本時刻で7月12日に、なんと1400年ぶりという皆既日食が観測され、その撮影に成功しました。 ダイヤモンドリングやコロナなどの様子を臨場感あふれる美しい映像で体験してみませんか?
皆既日食は太陽と月が一つに重なって、太陽が完全に見えなくなる現象です。地球上のごく限られた地域において、数年に1度しか見ることができない、とてもめずらしい天文現象として知られています。皆既に入る前と、皆既が終わる最後のほんの数十秒の間だけしかみることができないダイヤモンドリングや、皆既中にしか見ることができないコロナなど、その様子は天文ファンならずとも感動してしまう絶景です。普段は、当たり前に見上げている太陽や月ですが、皆既日食の時は、昼間にもかかわらず辺りが闇に包まれ、また水星や金星が見えたりと、地球が太陽系の一員であることを感じることができます。
南太平洋に浮かぶ絶海の孤島、イースター島。この小さな島で皆既日食が起こるのは、なんと1400年ぶり。貴重な天文現象を体験しようと世界中から人々が集まりました。モアイ像の前で行う皆既日食の観測・撮影の様子を臨場感たっぷりにドキュメント。皆既直前に暗くなる様子や太陽の隣に水星、金星が現れた様子、ダイヤモンドリングやコロナ、プロミネンスなど、皆既日食の時だけにしか見ることができない光景を、美しい映像とわかりやすいナレーション、映画のような音楽で紹介します。
イースター島と言えば、なんと言ってもモアイ像。モアイ像の傍らで皆既日食を体験するため世界中からたくさんの人々が集まります。写真に写っている天の川は、南半球でしか見ることができない、銀河系の中心付近。イースター島で見た天の川は、北半球で見る天の川とちがい、とても明るいです。
南半球では、太陽は東からのぼり「北の空」を通って西に沈みます。この画面で言うと、右から左に進みます。三脚を立てたのはモアイ像の真っ正面。ちょうど太陽が真ん中のモアイ像の頭上を越える時、皆既が起こるはずです。
日本からの観光客は、用意周到に日食グラスや双眼鏡、望遠鏡、カメラなど観測グッズを持参してきます。ところが海外の観光客は、手ぶら同然の人も多いです。機材をずらりと並べて、撮影している私たちの撮影チームがものめずらしいのか、たくさんの外国人が寄って来て、ビデオのモニターをのぞいたり、日食グラスを借りて観察したりしていました。
減光フィルターを通して撮影した太陽です。この時期、イースター島は雨期のため、当日の明け方まで雨が降っていましたが、イースター島の神様「マケ・マケ」のご加護により晴れて観測を始めることができました。
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